『ヒストリーボーイズ』

イギリスの男子高校生たちが超名門大学を型破りな受験勉強で目指す姿を、イギリスらしいユーモアたっぷりに描く・・・と聞くと
何だか青春熱血コメディみたいですが、、、全然違う!



ストーリーは、
1983年イギリス。
高校の進学組で学ぶ生徒ら8人は、名門オックスフォードやケンブリッジ合格を目指して受験勉強の真っ最中。
とは言え、巨漢デブの一風変わった老教諭ヘクターは、生徒達を型通りのつまらない人間に成長させないため、
深みのある教えを説く事に情熱を注いでいる。
そんな中、生徒達に品格が足りないと感じた校長は、オックスフォード出の教員アーウィンを迎える。
だが、アーウィンの的確な受験対策授業は、ヘクターの遊び心に満ちた授業とは正反対のものだった・・・。




この『ヒストリーボーイズ』は、演劇界のアカデミー賞といわれるトニー賞で、6部門を制覇した伝説の舞台の映画化。
「レント」「ヘアスプレー」「シカゴ」「コーラスライン」に次ぐトニー賞受賞作品の映画化となったのだけれど
今回は歌いません。ミュージカルではない。
監督は『クルーシブル』『センターステージ』のニコラス・ハイトナーで、脚本はイギリスの著名な劇作家アラン・ベネットが手掛けてます。
そして、その他のスタッフ、キャストは舞台のときと同じままで映画化することを実現したらしいです。
この作品、予備知識がなくて普通に熱い学園モノなんだろうな〜と甘くみていたら
なんとゲイ・ムービーだった!!!
さっすがイギリス!
しかも途中から転がっていくの、そっち方面にね(笑)。
巨漢デブの先生は初めからそんな雰囲気だったけど、新しくやってきたアーウィンまで実はゲイ。
生徒グループの中にもフェミニンな男の子がいて、グループの中のひとりDakinに恋していたり、といった感じ。
ほんで、そのモテ男のDakinが勉強を教えてくれたお礼にアーウィンと寝ようとしてみたり、、
なんだかよくわからないです。
テーマはおもしろいのに、映画としては展開が唐突になったり、キャストの心理状況がうまく描けてないのでつまらなくなってます・・・残念。
トニー賞を受賞しているくらいなんで、舞台は間違いなくおもしろいんでしょうね〜
でも、日本はズルいね、もっとゲイ・ムービーだってオープンにしたほうがいいよ!



ほんで、このモテ男Dakinを演じているのは、今『マンマ・ミーア!』でブレイク中のドミニク・クーパー
ドミニクは、その『マンマ・ミーア!』で共演したアマンダ・セイフライドと実生活でもカップルになったので
今年のアカデミー賞にもふたりで登場してましたね〜
濃ゆい顔なので、日本でのブレイクはどうなんでしょうね〜