『カシミアマフィア』

『カシミアマフィア』のシーズン1を一気観しました。
DVDバッケージからして思いっきり『SATC』意識しちゃってます。

↓ピンクな背景のカラーも4人の並びもパクリまくり。


製作も同じく『SATC』のダーレン・スターですが、
う〜む。どうなんでしょうかね、これは・・・微妙です。
やはり『SATC』の全94話をもれなく6回以上は楽しんで、
映画版もイントロ聴いただけで感極まりながら観た私にはちょっとヌルい。
そう、パンチが足りないのだ!
『SATC』でSJパーカー演じるメインキャラ、キャリーに値するメインキャラ、ミアを演じているのはリューシー・リュー。
でも、黒髪ツリ目のリューシー以外
周りを固める『SATC』でサマンサ、ミランダ、シャーロットに値するジュリエット、ゾーイ、ケイトリンが区別つかなくなることも・・・
『SATC』の天下無敵の4人のキャラに比べるとリューシー軍団はちょっと弱い。
何と言ってもやはり、どんなに馬ズラでも、どんなに不自然にHのときブラを外さなくても、何となくバーブラ・ストライサンド系でも
SJパーカーの方がリューシーより表情豊かでチャーミングなのだ。
私はいかにSJパーカーのキャリーがキュートなのか実感したわよ。
リューシーはいまいち硬い。
お茶目さが出てないのよ・・・
でもふたりの共通点を見つけた、、、ルックスのイメージに相反して声がガーリーでかわいいこと。
日本語吹き替えばかり見ているとそのイメージになりがちなんで気をつけねばいけませんね。




あとキャリーと人気を二分する元『マネキン』のお人形さんだったキム・キャトラル演じるサマンサのような
全てにおいて貪欲なエロ・キャラもいないのでユーモアが足りないのよね。
脚本のせいかもしれませんが、ウイットに富んだ台詞とか駆け引きもないし、エピソードがただ流れがち。
とにかく『SATC』の4人の奇跡的なバランスのよさと絶妙な会話は真似できないのよね。(実際は仲いいのか、疑惑はぬぐえないけど・・・)
ま、その中でもおさえておきたいキャラは、
ずっとストレートだったけど気になる女性に出会ってゲイかバイかストレートで悩むというケイトリン。
『OC』にもチョイ役で出ていたボニー・サマーヴィルが演じています。
ケイトリンは、頭で考えても抗うことのできない感情だということを認め、
セクシュアル・アイデンティティを超えて未開拓の世界へと一歩を踏み出すんだけど、
スティディになったかと思いきや、相手が元カノとの人工授精で妊娠していたという衝撃的な結果に・・・
あれ、でも何となくこれって『Lの世界』であったような。
だから『カシミア』は今おもしろい女性ドラマのいいとこ取りな感じもしてオリジナリティはないけど、
そこそこ楽しめる感じ。
だってキャリアリーマンのゾーイが、仕事と家庭の両立で悩むエピソードは
まるで『デスパレートな妻たち』のリネットだし。
1話目はちょっと慣れるまでつらいけど、観進めていく内に『カシミア』なりの世界観に入れて楽しめるわよ。



あと注目すべきところは、衣装デザインが『SATC』のパトリシア・フィールドが手掛けてます!!
ご存知のようにパトリシアはレズビアンであることをカミングアウトしていて、
そのゲイテイスト溢れるぶっ飛んだエグいセンスがいいのよね〜
柄オン柄みたいな。
『SATC』同様に、現実味と機能性のまったくないデコラティヴなファッションは健在です。
でもやっぱりこれも、SJパーカーのほうが似合う!