『トワイライト〜初恋〜』

全米のティーンの間で空前のブームを巻き起こしているという『トワイライト〜初恋〜』を観てきました。
“人間とヴァンパイアの禁断のファースト・ラヴ”という淫靡なコピーにそそられ、
行く前から楽しみすぎてヨダレを垂らしながら挑むという体たらくだったのだけど、う〜む。
あまりにも期待し過ぎてたからかな〜まるでハーレクインロマンスのような甘いセリフで彩られた女性特有の妄想小説を映像化という感じでした。
ヴァージンの女の子が抱く理想の彼氏像を具現化したような美貌のヴァンパイア男が、必ず窮地を救ってくれます。
それもそのはず、基となっているのは、アリゾナ州の普通の主婦ステファニー・メイヤーが書いた同名小説『トワイライト』で、
メイヤーはある日見た夢が鮮明だったので、その続きを小説にしたそうな。
あはぁ〜ん、何となく納得。
メイヤーは、この『トワイライト』シリーズでニューヨークタイムズ紙のランキングに91週ランクインするベストセラー作家になっていて、
全米で770万冊、世界で5,000万冊以上ものセールスを記録し、今ではセレブの仲間入りをしているほど。
日本では、漫画化もされています。
このモンスターヒット作『トワイライト』は現在シリーズが終了し、メイヤーは新しいアダルト向けの作品を準備中らしいです。




そして映画は、内容も内容なんだけど、、、キャストやら何やらツッコミどころ満載で終始ニヤつきモードでした。
ヒロインの女の子ベラが転校初日に遅れて入っていった生物の授業でペアを組まされるのですが、
その相手こそがすでに悩ましげな表情のヴァンパイア、エドワーワード。
ファーストインプレッションから気になる二人はやがて恋に落ち・・・という、青春映画での出会いの場面としてはつかみバッチリOK!
転校生、共同作業を伴う生物の授業、なぜか相手がいなくてなかば強制的にペアを組むなど、このシチュエーションで恋に堕ちないわけがない!
主役のヴァンパイアを演じるロバート・パティンソンは、
ハリポタ・シリーズ『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』にセドリック役で出演していたイギリス人俳優です。
今回は、生物の授業だからか思わず両生類かと錯覚するくらいの白塗り顔にピンクのクチビルで妖しさを醸し出してます。
人間だとしても病的でどう見たって普通でない。
ま、ティーンはちょっと危険なニオイのする男に引かれるというのが世界共通のお約束だからね〜
ほんで、このパティンソン演じるエドワードが家族として生活を共にしているヴァンパイア・ファミリーがいるんだけど、思いっきり妖しい。
白塗りはもちろんのこと、瞳を大きく見せるカラコンを入れてるみたいで眼光開きっぱなし。
黒目多すぎ目ヂカラ強すぎよ〜
さらに、血を飲んでいるのに、人間の血でなく動物の血しか飲まないから“ベジタリアン”だとか、意味わかりません。
ベジタリアンって菜食主義のことだろ!
青汁飲んでるならわかるけど獣の血飲んどいて、そりゃないよ!!
それにしてもロバート・パティンソンは時々微妙なので、ある意味釘付けです。。

←一瞬、タランティーノかと思ったよ。。
←劇中ではどうかと思っていたのですが、改めて見るとこの髪型が一番マシだったり・・・
←パティンソンが迫りまくるシーン。





監督はキャサリン・ハードウィック、脚本はメリッサ・ローゼンバーグ
そう、原作から監督、脚本に至るまで完全に女陣営でガッチリかためられた世界〜
ハードウィックは、私の大好きなエヴァン・レイチェル・ウッドが出ていた『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』や
ロード・オブ・ドッグタウン』の監督です。
ティーン特有の刹那的な世界観や繊細な心の動きを得意としている監督なので、本作にも抜擢されたとのこと。
ローゼンバーグは、『ステップ・アップ』の脚本も手掛けてます。
ヒロインのベラを演じているのはクリステン・スチュワート
デヴィッド・フィンチャー監督の『パニック・ルーム』で、ニコール・キッドマンがケガで降板したことから代役にジョディ・フォスターが起用され、
ニコマンの娘役に決まっていた「Heros」のヘイデン・パネッティーアはジョディの娘役にはちょっと違う感じなので
急遽クリステンが大抜擢されたという、薄幸そうな顔立ちながら強運の持ち主なのだ!
ショーン・ペンが監督した『イントゥ・ザ・ワイルド』でも、地味ながらも確かな演技力で個性を発揮してましたよね〜
そうなのよ、そんな薄幸面がこの『トワイライト』にはぴったりハマってる!!
ゴシップガール』に出てくるようなセレブ系の女優ではしっくりこないわよ、田舎でヴァンパイアと恋に堕ちるには。





派手な大作でなくても女性をターゲットにしたものは当たるということを興行成績で証明したことに気をよくし、続編も決定です。
天才子役のダコタ・ファニングに美少女ヴァンパイア役で出演依頼があったり、
ハイスクール・ミュージカル』のヴァネッサ・ハジェンズとかもキャストのオーディションを受けているみたいですよ。
これから製作とのことで、タイトルは『New Moon』。
いろいろと楽しみですね〜





サントラは、ワーナー系アーティストのコンピみたくなってます。
この『トワイライト』のためにわざわざパラモアが書き下ろした新曲「Decode」を中心に、
リンキンパーク、ミューズ、ミュートマスとかの曲も入ってます。
邦題のサブタイトルの“恋の暗号”はいらないかと思いますが、、、
「Decode」は映像と共に印象的に記憶に残るので、パラモアもこれでブレイクしそうですね〜
パラモアは紅一点ヴォーカルのヘイリー・ウィリアムズが超キュートなバンドなので、
アヴリルの初期(アイドル化、もしくはJ-POP化してない頃)とか好きな人には受け入れられるはず。
あ、ロバート・パティンソンもちゃっかり歌っちゃってます(しかも新曲?)ので、ロバートに血吸われてみたくなった人はチェックしないとね〜


↓ジミー・キンメル・ショー出たときのパフォーマンス
 「Decode」


オリジナル・サウンドトラック トワイライト〜初恋〜

オリジナル・サウンドトラック トワイライト〜初恋〜