『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』と『寝取られ男のラブバカンス』

“愛すべき喪男[(もだん)=モテない男]シリーズ第2弾”として昨年末に地味に公開されていた2作品が、
早くも劇場公開から2ヶ月弱でDVDリリースされますよ!!



「フリークス学園」で注目を浴びたジャド・アパトーが監督/脚本/製作を手掛け、世界興収約180億円を記録した『40 歳の童貞男』を第1弾。
そのアパトーが関わった作品をまとめて2作公開するために第2弾としてます。
公開時は“男たちの恋愛強化月間”と無理矢理コピーを打ち、たった4週間という短い期間での劇場公開でした。
日本では知名度のせいなんでしょうねぇ〜
ま、大画面でなくともDVDで足る内容かもしれませんが。
でもある意味、『寝取られ男のラブバカンス』は大画面で観たほうが笑えるのもしれないシーンが・・・



まずは『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』から。
『40 歳の童貞男』と同様にジャド・アパトーが監督/脚本/製作を手掛け、
そして、『40歳』にも出ていたセス・ローゲンが主役を演じるだけでなく製作総指揮も務めてます。
世界興収は約224億円を突破したという大ヒット作です。



ストーリーは
セス・ローゲン演じるダメ男ベンが、普段なら絶対相手にしてもらえない美人と奇跡的にH ができるというハプニングに遭遇。
泥酔状態のハイな勢いが功を成したその夜は、彼にとっては“超ラッキー”、彼女にとっては“一生の不覚”で終わるはずだった。
それが2ヶ月たった頃、突然の思いがけない電話が彼女から入る。
実は、たった一発だったにも関わらず、その一発で彼女は妊娠してしまったのだった。



お酒のせいで、うっかりヤって妊娠してしまうヒロインを演じるのは、
グレイズ・アナトミー」の下着モデル上がりのむっちり研修医イジーを演じ、全米で大ブレイクを果たしたキャサリン・ハイグル。
その後『プラダを着た悪魔』の脚本家が手掛けたラブコメ幸せになるための27のドレス』の主役に抜擢されたんだよね〜
“新ラブコメの女王”みたいに言われてたけど、、、なんとなく違う気がする。
だって『幸せになるための27のドレス』はイマイチだった。
何だろ、「グレアナ」のイジー役の印象が強すぎるし、何を演じていてもイジーに見える・・・
それに“ラブコメの女王”としては大味でキュートさが足りないんだよね。
ま、今どき酔った勢いでヤってしまえるリアリティのない尻軽女を、正統派“ラブコメの女王”には必要ない巨乳で演じているのはぴったりですが。




その他、ポール・ラッド、レスリー・マン、ジェイソン・シーゲルとかアパトー・ファミリーではお馴染みのメンバーが顔を揃えてます。
おもしろかったのが、ベンが共同生活しているダメ仲間たちとのやり取り。
だって超テキトーで、出来るだけラクして生きたいという連中なんだもの。
普通に働くということは頭から考えてない。
みんな筋金入りのオタクで、頭の中は「ヤる」ことだけし、マリファナはクスリ代わりだし。
あ、同居人の中にひとり東洋人の女性がいるんだけど、何と現在『JUNO/ジュノ』『スーパーバッド 童貞ウォーズ』でブレイクした
マイケル・セラと交際しているらしいです・・・
アパトー・ファミリーは着々と内輪で固めてますね〜




133分と、コメディしては意外と長め。
アパトー作品が好きだったら、ちょっと展開がヌルいけど楽しめると思います。
セス・ローゲンは何だかケンドーコバヤシみたいに見えて仕方ない。
キレるデブというか、、、実はモテてそうですね。






続いて寝取られ男のバカンス』
口にするのも憚れるようなタイトルですが、内容がまさにタイトル通りです。
それ以上でもそれ以下でもないわかりやすさ。
ジャド・アパトーは、本作では製作のみです。
アメリカでは7週連続トップテンにランクインし、世界興収は約133 億円。
喪男シリーズの中では、一番は『無ケーカクの命中男』、次に『40歳の童貞男』、最後は『寝取られ男』でヒットしたようです。




ストーリーは
5年間つきあったガールフレンド、サラを寝取られた男ピーターが、義兄の薦めでハワイに休暇に出る。
ピーターは宿泊先のホテルで働くレイチェルに一目ぼれするが、
なんとそのホテルで偶然に元カノのサラとサラの新しい彼氏に遭遇する。
この微妙な四角関係にホテルのスタッフたちも巻き込んで大騒動になるが・・・。




男のくせにすぐ泣く、いちいち女々しい寝取られ男を演じるのは、『無ケーカクの命中男』にも出ていたジェイソン・シーゲル。
本作では脚本も担当してます。
さっき、ある意味この『寝取られ男』を大画面でと言ったのは、、、
何と、ジェイソン演じるピーターはどこでも裸になるのが好きな大のフルチン好きだから!!
始まって数分で惜しげもなく全裸になり、チラリズムで煽りながらもブランブランですよ〜
ただ単に別れ話しているシーンなのだけど、ジェイソンはチンチン出したまま普通にドラマは進んでいきます。。
アメリカ人って本当にこういうの好きよね、、、出せばいいのか??とも思うけど
ま、単純に罪のない笑いなんでしょうね・・・




ピーターの元カノ・サラを演じるのは、「ヴェロニカ・マーズ」のクリスティン・ベル。
あの清楚で聡明なイメージの彼女が、ここではエロバカなセックスシーンも大胆に演じてます!!!
いいねいいね、クリスティン。
前述したキャサリン・ハイグルよりコメディエンヌとしての才能があるのでは〜
フルチン姿のジェイソンにたじろぐことなく、クールな表情で飄々とやってのけちゃうのだから、今後もいろいと期待できそう。
しかもこのクリスティン演じるサラは人気テレビ女優という、地でイケちゃう役なのよ。
CSI」みたいなシリーズで主役を張っているんだけど、そのパロディが笑える〜
カメオ出演しているウィリアム・ボールドウィンが共演者として出てきたり、その辺りの人選とかもツボですね。




ラストでショーとして披露する「ドラキュラのミュージカル」は、『40歳の童貞男』のラストで聴ける「Aquarius」に匹敵する爽快感〜
さすがだね。